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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

1.動脈硬化とイベント発症 REACH 4.アテローム血栓症におけるイベントリスク

森本圭介大北裕

血栓と循環 Vol.19 No.3, 19-21, 2011

出 典
Alberts MJ, et al. REduction of Atherothrombosis for Continued Health Registry Investigators:
Three-year follow-up and event rates in the international REduction of Atherothrombosis for Continued Health Registry.
Eur Heart J 30(19):2318-2326, 2009

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 アテローム血栓症は,世界の死因1・2位を占める冠動脈疾患や脳梗塞の共通の病因である.アテローム血栓症に対するより適切な治療およびアテローム血栓性イベントを予防することは,公衆衛生上も非常に重要である.アテローム血栓症に対する治療や血管イベントに対する治療が行われている一方,ある種のリスクを有する患者に適切な治療が施行されていない症例や,治療介入が不十分である症例がしばしば存在する.さまざまな危険因子や,治療方法およびその効果をより理解することは,アテローム血栓性イベントを予防するにあたり非常に重要である.
 アテローム血栓症に関する世界的規模の登録研究であるREduction of Atherothrombosis for Continued Health(REACH)Registryは,アテローム血栓性イベントの発症リスクを有する集団における年間イベント発生率,1つの臓器におけるアテローム血栓性イベントリスクを有する症例の多臓器における同イベント発症リスク(クロスリスク)の重要性を評価することを目的とした国際観察研究である.本稿では,REACH registryの3年後の結果を検討した.

対象

 REACH Registryは,世界44ヵ国における安定症候性血管疾患[冠動脈疾患(CAD),脳血管疾患(CVD),末梢動脈疾患(PAD)]またはアテローム性血栓症の危険因子(65歳以上の男性または70歳以上の女性,15本/日以上の喫煙,糖尿病,糖尿病性腎症,高血圧,脂質代謝異常,足関節上腕血圧比0.9未満,頸動脈狭窄)を3つ以上有する外来患者を対象とした.

方法

 国際的前向き研究であるREACH registry初期登録患者は67,888例に上り,理学的検査や既往歴を含め薬物治療内容,エンドポイント(心血管死,非致死性脳梗塞,非致死性心筋梗塞,血管介入術,アテローム血栓性イベント)などを追跡調査した.本稿では,3年後の追跡完了48,050例のうち症候性血管疾患患者39,675例における血管イベント,危険因子,治療を主に検討した.

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