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ジピリダモールの作用機序の一般的説明
脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)既往患者の二次予防において単独服用でも効果があり,さらにアスピリンとの併用により有効性が高まることがEuropean Stroke Prevention Study 2(ESPS-2)によって示されて以来1),ジピリダモール徐放性製剤は心原性を除く脳血管障害二次予防目的に頻用されてきた.同様の検討で,アスピリンとの併用(両者の合剤アグレノックスが欧米では認可されている)の効果は,東洋人も数多く参加したPrevention Regimen for Effectively Avoiding Second Strokes(PRoFESS)試験ではクロピドグレル単独療法と比較してほとんど同等であることが示されている(ただし,重要な副作用である脳出血が多い;併用群83例に対し単独群45例) 2).したがって,ジピリダモールとアスピリンの併用ないしクロピドグレル単独療法がさまざまなガイドラインで,脳血管障害二次予防に推奨されている.
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血栓症に関するQ&A PART6
8.薬剤 Q62 ジピリダモールの抗血栓作用の機序について教えてください
掲載誌
血栓と循環
Vol.19 No.1 207-209,
2011
著者名
小田淳
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
血液
/
脳血管障害
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
神経内科
/
血液内科
媒体
血栓と循環
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。