Answer はじめに  クロピドグレルは第二世代のチエノピリジン誘導体で,従来使用されてきたチクロピジンと比べて肝機能障害・血液障害等の副作用が少なく1),ローディング投与により速やかに血小板凝集抑制効果が得られるのが利点である.チエノピリジン誘導体はプロドラッグであり,腸管から吸収後に肝臓のチトクロームP450(CYP)で酸化され活性代謝物となる.活性代謝物は,Gi共役型ADP受容体であるP2Y12受容体を不可逆に阻害することにより血小板凝集を抑制する.