Answer  アスピリン以外の抗血小板薬としてチクロピジンおよびその後継薬としてのクロピドグレルが広く臨床使用されてきました.臨床使用は主に臨床医の経験(および経験を数値データベース化した臨床エビデンス)に基づいて拡大しました1).後日,気が付くのですが,世界中にてチクロピジン,クロピドグレルが広く使用されるようになっても誰もクロピドグレルの血小板における作用点を知りませんでした.2001年にP2Y12というADP受容体がクローニングされ,チクロピジン,クロピドグレルの活性体の標的であることがわかりました2).