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はじめに
慢性維持透析症例は2009年末で全国29万人を超え,30万人突破も時間の問題となっている.また透析患者の平均年齢は65歳を超え,糖尿病性腎症,腎硬化症といった血管合併症をもつ症例が増加してきている.
内シャントをはじめとするバスキュラーアクセスは,透析患者にとって命綱ともいうべきものであるが,患者の高齢化,透析の長期化に伴いアクセストラブルを発生する頻度が高くなると考えられる.代表的なバスキュラーアクセスである動静脈吻合(arteriovenous fistula:AVF)による内シャントは長期開存性,感染面などで優れ,最も推奨されているが,高齢者においては開存率が低いと報告されている1)2).本稿では,高齢者透析者の特徴とアクセスとの関連,アクセス作成・管理における留意点などについて考えてみたい.
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血栓症に関するQ&A PART6
7.腎疾患 Q55 高齢透析患者の内シャントが閉塞しやすい理由と,予防・治療対策について教えてください
掲載誌
血栓と循環
Vol.19 No.1 183-185,
2011
著者名
近藤大介
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
腎臓
診療科目
一般外科
/
心臓血管外科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
老年科
/
放射線科
媒体
血栓と循環
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。