Answer はじめに  ワルファリンはさまざまな血栓症に用いられるが,血中濃度が治療域に達しないと無効であり,治療域を超えると出血性合併症が増加する.しかし,その用量には著しい個人差,人種差があり,またさまざまな薬物,食品との相互作用も存在するため,抗凝固の効果と出血リスクについては定期的なモニタリングが必要である.本稿では,ワルファリンの抗凝固モニタリング法として現在広く用いられている検査法と,その問題点を概説する.