Answer ガイドラインおよび最近のエビデンス  非心原性脳梗塞の再発予防に対しては抗血小板療法が推奨される.表1,表2にそれぞれ本邦の脳卒中治療ガイドライン2009 1),2011年の米国心臟協会(AHA)/米国脳卒中協会(ASA)のガイドライン2)を示す.“脳卒中治療ガイドライン2009”1)においては,非心原性脳梗塞の再発予防にアスピリン(グレードA),クロピドグレル(グレードA),シロスタゾール(グレードB),チクロピジン(グレードB)が推奨されている.AHA/ASAガイドラインでは,非心原性脳梗塞に対しアスピリン,アスピリン+徐放性ジピリダモール,クロピドグレルが初回治療の選択枝であることが示されている.本邦のガイドライン,AHA/ASAのガイドラインともに,各薬剤の使い分けに関して明確な記載はない.抗血小板薬の選択は,患者のリスク因子のプロファイル,費用,忍容性,その他の臨床的特徴を参考に個別化するべきである.