睡眠呼吸障害の病態は,上気道の局所の病変のみならず,全身へ影響を及ぼすため,合併症や併存症が多い.このため他の診療科の連携が必要になってくる.また,上気道病変への治療でも,耳鼻科や歯科・口腔外科との協力が必要となってくる.しかし,現状では,お互いの十分な連携はとれているのか不明なことが多い.睡眠呼吸障害での在宅持続呼吸療法に関し,機関病院から近医へ依頼するにしても,情報が乏しい場合があると考えられる.科科連携,病病連携,病診連携の各レベルでの,相互の情報共有が必要であるが,今後どのように,システム構築するかが課題である.