特集 睡眠時無呼吸症候群:基礎から臨床
睡眠時無呼吸症候群:わが国の現状と課題
THE LUNG perspectives Vol.28 No.1, 22-26, 2020
睡眠時無呼吸には閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)があり,頻度的には前者が多いが,同一個人にOSAとCSAの合併をみることも多い.OSAに対するCPAP治療は1998年より保険適用を受け,2000年に改定されたが,ポリソムノグラフィーで無呼吸低呼吸指数(AHI)20以上,簡易モニターでは40以上で日中の過度の眠気などの臨床症状と高血圧などの合併症を伴った場合とされ,米国のMedicareの治療開始基準に較べそのハードルは高い.また,2018年から慢性心不全患者のASV治療も在宅持続陽圧管理とされ,CPAPは遠隔モニタリング加算も診療報酬に認められたが,様々な要因のため,普及は進んでいない.
「KEY WORDS」閉塞性睡眠時無呼吸,持続陽圧(CPAP)療法,ASV,遠隔モニタリング
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