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特集 肺移植─呼吸器医が知っておきたい我が国の現状─

肺移植手続きまでの実際

秋場美紀平間崇大石久岡田克典

THE LUNG perspectives Vol.27 No.4, 24-26, 2019

脳死肺移植登録は肺移植レシピエント適応基準に基づき判断する.肺移植手続きまでの実際は,主治医が肺移植を治療の選択肢として考え,患者や家族が肺移植治療を希望した場合,肺移植実施施設へ紹介するところから始まる.肺移植についてインフォームド・コンセントが行われ,患者や家族の移植医療の意思を確認されたのち,肺移植登録に必要な検査を行う.その登録に必要な主な検査は,血液検査,喀痰検査,精密肺機能検査,心機能検査,胸部X線やCTなどの画像検査,核医学検査,運動耐容能検査,悪性疾患スクリーニング検査などである.肺移植の除外条件にあてはまるものがなければ,肺移植実施施設内(あるいは地区の)肺移植適応検討委員会,そして中央肺移植適応検討委員会へ順に申請する.中央肺移植適応検討委員会で肺移植登録の承認を得たのち,日本臓器移植ネットワークへ新規登録料の振込が確認されれば肺移植登録が完了となる.
「KEY WORDS」肺移植,適応基準,肺移植登録,インフォームド・コンセント,日本臓器移植ネットワーク

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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