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特集 コンピュータサイエンスの応用

胸部CT画像の解析手法と人工知能への応用

小熊毅平井豊博

THE LUNG perspectives Vol.27 No.3, 29-34, 2019

肺はCTによる評価に適した臓器であり,過去にCT画像を用いた多くの研究報告がある.古典的には人間の目で見た肉眼的な所見をスコア化して評価されていたが,近年ではコンピューターを用いて数値化を行い,定量的に評価する手法が主流となっている.また,この定量化指標を用いたシミュレーションなど応用的な解析が可能なことも画像解析の強みである.Deep Learningを用いた人工知能(AI)は定量化の部分で大きな進歩をもたらすと予想されており,現在進行形で多くの研究・報告がなされている.AIはこれまでの手法と全く違うアプローチで多くの成果をもたらすかもしれないが,あくまで手段の1つであり,長所短所を把握した上で利用することが必要である.
「KEY WORDS」画像解析,AI,閉塞性肺疾患,間質性肺炎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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