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特集 呼吸器疾患鑑別のための画像診断―読影のキーポイント―

胸部単純X線写真でみいだせる肺外病変

松山直弘芦澤和人森雅一大坪まゆみ上谷雅孝

THE LUNG perspectives Vol.27 No.2, 46-50, 2019

現在ではCTやMRIが画像診断の中心的役割を担っているが,胸部単純X線撮影は,CTと比べ安価,簡便で被ばく量も少ない検査法であり,胸部領域においては未だ重要である.肺癌や肺炎など肺病変の評価が中心となるが,肺外病変や正常変異に遭遇することもしばしばあり,それらの画像所見の特徴を理解しておくことが大切である.単純X線写真は,肺内外の三次元的な構造物を二次元で表示した画像であることを意識し,“肺野の異常影”が肺外病変や胸壁などの正常構造物の可能性があることを常に念頭において読影するように心掛けたい.
「KEY WORDS」胸部単純X線写真,肺外病変,X線サイン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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