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インターフェロンγ自己抗体症候群
THE LUNG perspectives Vol.27 No.2, 2, 2019
56歳男性.4ヵ月間持続する不明熱にて他院より紹介があった.受診時に頸部・鼠経リンパ節腫脹,および全身の皮疹がみられた.紹介時の血液検査にてinterferon-gamma(IFN-γ) release assayが判定不能であったため,IFN-γ自己抗体の存在を疑い,新潟大学に検査を依頼したところ,自己抗体陽性が判明した.皮疹やリンパ節から菌の検出を試みたが培養,病理所見ともに菌を確認できず,最終的に血液培養からMycobacterium abscessusが検出され,抗IFN-γ自己抗体産生を背景とした播種性非結核性抗酸菌症の診断となった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。