患者から医師へのシグナル
第84回「泰然自若の精神で,「ありのまま」を受け入れる」
THE LUNG perspectives Vol.27 No.1, 84-87, 2019
雪国の青森,弘前の厳しい冬.最低気温は-10度近くになることはザラにあり冷たい空気を吸うたびに息苦しさを覚えるほどですが,私にとってこの冷気はより一層堪えます.はた目にはわからないのですが,ある病気を抱えているからです.その病気とはα1-アンチトリプシン欠乏症(AATD).指定難病を受けている遺伝性の疾患で,日本では1,000万人あたり2人の発症頻度とされている珍しい病気ですが,私なりのこの病気との向き合い方について少しご紹介したいと思います.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。