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いま振り返る研究の日々

第18回(最終回) 35年の時空を超えて“蘇った”患者

川上義和

THE LUNG perspectives Vol.26 No.4, 88-93, 2018

1981年夏のこと,72歳の男性が北大病院第一内科に入院した.健診で右胸水と心陰影拡大を指摘されたのだが,3年前から同院耳鼻科で椎骨脳底動脈循環不全,慢性顎下腺炎と診断されジヒドロエルゴタミンを,10年前から頭痛にアスピリン,フェナセチンを常用していた.胸水は漏出液で縦隔・心周囲に軟部組織の集積があり,このほかに多尿(約2.6~3.8 L/日),両側顎下腺腫脹,左鎖骨上窩リンパ節腫大,両側睾丸(精巣)・副睾丸(精巣上体)の硬化,陰嚢水腫,左下肢腫脹があった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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