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特集 呼吸器領域の治療における展望と問題点

肺癌の新規分子標的薬の開発と併用療法

大谷咲子矢野聖二

THE LUNG perspectives Vol.26 No.4, 53-56, 2018

2018年7月現在,肺癌に対する分子標的薬はEGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子陽性,ROS1融合遺伝子陽性,BRAF遺伝子変異陽性の切除不能・再発非小細胞肺癌に対してEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI),ALK-TKI,ROS1-TKIおよびBRAF阻害薬が認可されている.また,切除不能・再発非小細胞肺癌に対して免疫チェックポイント阻害薬が認可され,血管新生阻害薬と併用する臨床試験が行われた.切除不能・再発非小細胞肺癌に対する治療の進歩は著しく,標準的治療は日々刷新されている.生存期間は大きく延長してきたが併用療法によりさらなる延長を期待できる時代が到来した.
「KEY WORDS」EGFR-TKI,化学療法,血管新生阻害薬,免疫チェックポイント阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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