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特集 呼吸器領域の治療における展望と問題点

気管支喘息のサーモプラスティ治療

杉山温人

THE LUNG perspectives Vol.26 No.4, 23-28, 2018

気管支サーモプラスティ(BT)とは,気管支鏡を使ってバスケットカテーテルを気管支にまで到達させ,気管支へと直接,高周波電流を流すことによって,気管支平滑筋を減少させる画期的な治療法である.米国で行われたAIR2試験ではBT治療によって生活の質(QOL)の改善,重篤な喘息増悪・救急受診回数の減少が認められ,その効果は5年間継続した.自験例(12例)による1年間の観察でも,QOLの改善と喘息増悪回数の減少が認められ,呼吸機能の改善がみられた症例もあった.BTは最重症の難治性喘息患者で,抗IgEや抗IL-5抗体などの抗体製剤の適応がないか,あるいは効果がなかった患者に対しても試みてみる価値のある新しい治療法である.しかし,侵襲性の高い治療法であるため,その適応については慎重に判断すべきであり,さらに治療経験の豊富な施設において施行することが望ましい.
「KEY WORDS」難治性喘息,重症喘息,気管支鏡,高周波エネルギー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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