社会や医療・学術におけるビッグデータの蓄積に伴い,人工知能(AI)に関する関心が高まっている.これまでのデータベースの活用が検索を中心としていたのに対し,AIにより事象の原因を探ったり,特定の集団に生ずる事象を, 確率によって予測することができる.さらに通信システムやコンピュータの能力向上や機械学習などの進歩も相まって,医療現場におけるAIの活用も始まった.しかしながら,AIが対象とするデータは限られている.そのなかで日常の診療で経験する症例をいかにAIに活用するかはこれからの重要な課題である.本稿では我々が進めてきた症例報告に基づく診断支援AIについて紹介する.
「KEY WORDS」AI,診断支援システム,日本内科学会,症例報告
「KEY WORDS」AI,診断支援システム,日本内科学会,症例報告