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特集 急性期の呼吸器管理を検証する

心不全に対する酸素療法は有効か

葛西隆敏

THE LUNG perspectives Vol.26 No.3, 52-56, 2018

高齢化の進む我が国では心不全患者が増加しており,“心不全パンデミック”といわれ社会問題となりつつある.心不全患者は急性増悪で入院することが多く,急性期の呼吸管理は重要な問題である.そのなかで酸素療法は,もはや当たり前の治療となっているが,すべての急性心不全に必須の治療ではなく,低酸素血症がある場合において考慮すべき治療であることを再認識する必要がある.本稿では,急性心不全の酸素療法について,これまでのエビデンスを振り返り,ガイドラインのなかでの位置づけをまとめる.
「KEY WORDS」急性心不全,ガイドライン,低酸素血症,CPAP,NPPV

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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