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特集 急性期の呼吸器管理を検証する

重症呼吸不全に対するステロイド―タイミングと量―

後藤洋輔片岡健介

THE LUNG perspectives Vol.26 No.3, 43-46, 2018

ステロイドは重症呼吸不全を呈する様々な病態や疾患に対して投与されてきた.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対するステロイドの有用性は多くの臨床試験で検討されてきたが,生存率の改善は示されていない.ただし,lung injury scoreの改善やICU滞在日数の短縮をアウトカムとした場合など,一定の有用性を示した報告はある.また,ニューモシスチス肺炎など個々の病態によってはステロイドの有用性が報告されているものもある.一方で,特発性肺線維症の急性増悪や薬剤性肺障害などでは限定的な知見に基づいてステロイド治療が行われているのが実情である.
「KEY WORDS」重症呼吸不全,ステロイド,ARDS,重症肺炎,特発性肺線維症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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