死因第1位の肺がんをはじめ,増え続ける肺疾患を理解することや早期に発見することの重要性は増す一方である。近年のプロテオミクスにおける解析技術の進歩は,臨床検体中に発現・含有するタンパク質を比較的容易に検出・同定することを可能にした。肺がんを代表とする肺疾患においても,患者から提供される種々の臨床検体を用いた臨床プロテオミクスのアプローチによって,数多くの疾患関連タンパク質が同定されている。今後,これらの中から有用なバイオマーカーをいかにして発見し,臨床現場に還元できるかが課題となっている。
「KEY WORDS」臨床プロテオミクス,肺疾患,肺がん,バイオマーカー,タンパク質ネットワーク
「KEY WORDS」臨床プロテオミクス,肺疾患,肺がん,バイオマーカー,タンパク質ネットワーク