特集 呼吸器感染症Up-to-date
非定型肺炎 Up-to-date
THE LUNG perspectives Vol.26 No.1, 27-31, 2018
マイコプラズマやレジオネラ,クラミジアは典型的な細菌性肺炎と異なり,βラクタム系抗菌薬が無効であるため「非定型肺炎」と呼称されている。『成人肺炎診療ガイドライン』では抗菌薬の選択に際し,市中肺炎を非定型肺炎と細菌性肺炎の2つに分けて,両群を鑑別する基準を設けた。しかし,マイコプラズマやクラミジアでは有用性が高いが,レジオネラは細菌性肺炎に分類され本鑑別表は使用できない。2013年以降,レジオネラを除き新規の非定型病原体を検出する迅速診断法が普及している。本法の活用は狭域抗菌薬の選択を可能とし,耐性菌蔓延の抑止につながる。
「KEY WORDS」市中肺炎,非定型肺炎,マイコプラズマ,レジオネラ,クラミジア
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