特集 免疫学の新展開と呼吸器疾患
過敏性肺炎とマクロファージ
THE LUNG perspectives Vol.25 No.4, 55-60, 2017
急性過敏性肺炎における病理像の特徴は,肉芽腫・リンパ球性胞隔炎・Masson体(ポリープ状の腔内器質化)である。その病理像の形成には,好中球・リンパ球・マクロファージが重要な免疫細胞となる。一方,慢性過敏性肺炎において,これらの免疫細胞の役割が徐々に明らかになってきている。病理像は多彩であるが,慢性線維性過敏性肺炎では共通の病態があると考えられる。マクロファージを主体とした免疫細胞が,急性・慢性過敏性肺炎で「いつ」「どのような役割」を果たすのかについて時間経過にクローズアップして概説する。
「KEY WORDS」肉芽腫,好中球,リンパ球,マクロファージ
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