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第22回 細胞老化概論(1)テロメア依存性/非依存性からみた細胞老化

近藤祥司三河拓己稲垣暢也

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 87-90, 2016

「はじめに」細胞老化研究は,多細胞生物における個体老化を理解するうえで重要だが,その成果は,個体老化との関連という観点での検証が常に必要である。本稿では,細胞老化を大きく2つに分類して,①テロメア依存性,②テロメア非依存性に関して概説する。歴史的経緯や個体老化との関連もふまえつつ,最新の話題も述べたい1)2)。
「Ⅰ.テロメアによる細胞老化」1.歴史的経緯とテロメレース発見
古典的老化研究者であるワイスマンは,1891年に「細胞を個体(分化状態)から解放すれば,細胞は増殖能力を再獲得し,老化しなくなる」という仮説を提唱した。「個体は老化しても,細胞は老化しない」という斬新な学説であり,細胞培養技術が未熟だった1900年代前半には支持されていた。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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