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特集 近未来の呼吸器疾患治療

バイオマーカーによるCOPD治療の展開

Current progress in biomarker-based therapy for COPD

小荒井晃一ノ瀬正和

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 26-30, 2016

「Summary」COPDは気道の慢性炎症性疾患であり,肺の気腫化や末梢気道閉塞を伴う複合的疾患である。COPDの治療は現在,気管支拡張薬がその治療の主体であるが,症状や気道炎症の違いに着目することでCOPDの病型を表現型(フェノタイプ)や発症機序に基づくエンドタイプで分類し,その病型に応じた新規治療の開発が期待されている。COPDにおいてはその病態を反映する臨床的に有用なバイオマーカーが乏しいため,その確立を目的として,近年,ECLIPSE研究などの大規模試験が行われ,新たな知見が得られてきている。現在,遺伝子異常(α-1アンチトリプシン欠損),好酸球増加,気道への細菌定着などがCOPDのエンドタイプと考えられており,今後さらにCOPDの病型分類や疾患特異的なバイオマーカーの確立に関する研究が進展することにより,バイオマーカーに基づくCOPDの病型に応じたテーラーメード医療や新規治療法の開発が進むと考えられる。
「Key words」フェノタイプ,エンドタイプ,好酸球,テーラーメード医療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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