第一線で働く医師たちからのオピニオン
睡眠時無呼吸症候群診療の充実を目指して
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.23 No.3 95-98,
2015
著者名
岡部慎一
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
呼吸器
/
脳血管障害
診療科目
循環器内科
/
呼吸器内科
/
神経内科
/
耳鼻咽喉科
媒体
THE LUNG perspectives
「宮城県でSAS専門クリニックを先駆けて開設」睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)は21世紀の国民病ともいわれ,成人の2~4%に認められるごくありふれた疾患です。しかし実際にSASと診断され,現在通院して経鼻的持続陽圧呼吸療法(continuous positive airway pressure;CPAP)などの治療を受けている患者さんは全体のごく一部にすぎません。SASの診断・治療法自体は既に確立されており,潜在するSAS患者さんをスムーズに診断・治療の流れに乗せるための体制の構築がSAS診療の急務と考えられています。私は昭和35年,福島県郡山市に生まれました。昭和60年に東北大学を卒業後,初期研修先の秋田県厚生連平鹿総合病院で循環器・呼吸器を中心に学び,東北大学第一内科に入局しました。そこで当時まだ新しい疾患概念であったSASを研究する呼吸中枢グループに誘われ,呼吸中枢を専門に臨床・研究に取り組むようになりました。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。