<< 一覧に戻る

最新の医学論文を読みこなそう!

第19回 時間治療の実際

藤村昭夫

THE LUNG perspectives Vol.23 No.3, 84-87, 2015

「はじめに」前回は,時間治療の基礎的事項をまとめた。表1に示す疾患や病態では,薬物を適正に使用することを目的として時間治療が試みられているが,今回はこれらのいくつかの疾患に関して時間治療の実際を述べる。
「Ⅰ.高血圧」24時間自由行動下血圧測定法の普及によって,血圧日内リズムの特徴とその臨床的意義が明らかになった。高血圧患者では,睡眠中の夜間血圧が昼間血圧よりも10~20%低下するdipper型に比べて,夜間降圧が不十分なnon-dipper型のほうが左室肥大や微量アルブミン尿などの臓器障害が進行しやすく,心血管イベントの発症率は高いことが明らかにされている。したがって,高血圧患者を治療するときには,昼間のみならず夜間の血圧も十分コントロールする必要があり,以下に述べるように時間治療が有用とされている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る