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特集 特発性肺線維症(IPF)を考える

IPFの疫学

Epidemiology of idiopathic pulmonary fibrosis

千葉弘文

THE LUNG perspectives Vol.23 No.3, 32-35, 2015

「Summary」日本の特発性肺線維症(IPF)患者の実態を把握するために,北海道をコホートとして特定疾患医療受給者の臨床調査個人票に基づく疫学調査が実施された。その結果,有病率は10万人対10.0人で男性に多く,発症平均年齢は70.0歳と高齢発症であった。生存中央値は35ヵ月。予後因子に関する多変量解析では%VCと重症度において有意な関与を認めた。死亡原因では急性増悪(40%)が最多で,欧米の調査よりも高い割合であり,本疾患の人種間,民族間差が示唆された。
「はじめに」難病の克服には,まずその疾患の実態を把握することが重要である。そのためには,精度の高い疫学調査の実施が必須である。特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)に関する大規模な疫学調査は,主に欧米で行われており,日本人に関しては頼るべき調査結果がほとんどないという現状があった。
「Key words」特発性肺線維症(IPF),日本人,疫学調査,予後規定因子,人種間差

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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