<< 一覧に戻る

特集 特発性肺線維症(IPF)を考える

IPFと国際statement

IPF and its international consensus statement

海老名雅仁

THE LUNG perspectives Vol.23 No.3, 24-27, 2015

「Summary」特発性肺線維症(IPF)に関する国際statementは,5年の年月をかけて米国・欧州・日本の各呼吸器学会が合同して策定したEBMに基づく診断と治療のガイドラインとして2011年3月に公表され,その後のさまざまな世界的な治療試験が行われる際の診断基準の基礎となっている。最後まで解決されずに残った大きな問題点は治療効果の検証にあり,その背景の1つには各国の医療保険行政の格差がある。近々,その後の治験の結果を加えて改訂されたものが公表される予定である。今後は国際共通認識を築く努力を続けながらも,日本において半世紀近く厚生労働省の「びまん性肺疾患に関する調査研究班」を中心として蓄積してきた,血清マーカーの信頼性,関連疾患との鑑別のための微妙な画像所見や病理所見の詳細な情報の価値を改めて認識するとともに,IPFの真の分子病態に基づく新しい治療方法を日本から発信する気概が求められている。
「Key words」idiopathic pulmonary fibrosis(IPF),usual interstitial pneumonia(UIP),EBM,診断,治療方法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る