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第16回 概日時計の研究法(その1)

明石真

THE LUNG perspectives Vol.22 No.4, 82-87, 2014

「はじめに」時間生物学とは主に体内時計を研究する領域である。では,体内時計とは何かというと,外的な環境因子に依存せずに,生体機能において一定の周期のリズムを生み出す自律振動態を意味する。生物の生体のなかには,周期の短いものから長いものまでさまざまな自律振動現象が観察されるが,心臓の拍動や性周期などは体内時計による現象とはみなされていないように思われる。地球環境中には,主には天体活動によって生じるさまざまな周期的な時間が存在しており,これらの周期長に合わせた自律振動体が体内時計と呼ばれている。たとえば,太陽の公転周期である1年や,月の公転周期である1ヵ月,そして地球の自転周期である1日などに合わせて動く自律振動体のことを体内時計と呼んでいる。それぞれの周期に合わせた自律振動体は,概年時計,概月時計,および概日時計と呼ばれている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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