【特集 新技術の呼吸器への応用を考える】
ゲノム解析技術と呼吸器
Genome analysis technology for respiratory medicine
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.22 No.4 49-55,
2014
著者名
冨樫庸介
/
西尾 和人
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
診療科目
呼吸器内科
媒体
THE LUNG perspectives
「Summary」ゲノム解析技術は「速く大量に」を目標に技術革新が進み,今日の次世代シークエンサー(NGS)が発展してきた。NGSの配列決定速度の向上は目覚ましく,低価格化も進み,さまざまな分野で革新的な成果を収めつつある。呼吸器分野においては,特に腫瘍分野で肺癌の新たな治療標的となりうる変異や融合遺伝子が次々に発見されている。呼吸器に関わる感染症分野,さらにはマイクロバイオームの分野でもその利用が進んでいる。また,クリニカルシークエンスというNGSの臨床現場への応用が始まりつつあり,今後は臨床現場での新たな検査のツールとなることが期待されている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。