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特集 酸素の生体作用―基礎研究から応用医学までの新機軸―

心不全の病態における間歇的低酸素血症の影響

Impact of intermittent hypoxia for pathophysiology of heart failure

髙田佳史

THE LUNG perspectives Vol.22 No.3, 75-78, 2014

「summary」 心不全の発症, 進展における睡眠呼吸障害の役割に注目が集まっている. 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は, 夜間の無呼吸により間歇的低酸素をきたす結果, 酸化ストレス, 交感神経活性, 血管内皮機能障害, 炎症などを惹起し, 循環器疾患の形成に主要な役割を果たしている. 中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は心不全の結果として生じる病態であるが, 間歇的低酸素が炎症を惹起することで心不全の病態の進展に関与している可能性も報告されている. 両者はともに心不全の予後規定因子であることから, 心血管疾患患者に対しては積極的に睡眠呼吸障害を評価し, 適切に治療介入する必要がある. 一方で, 間歇的低酸素が心保護的に作用する側面もあることを示した動物実験も散見され, 心不全の病態への影響についてさらに詳細に解明していく必要がある. 「はじめに」 心不全患者の約半数に睡眠呼吸障害が合併し, 相互に密接な関連がある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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