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特集 非結核性抗酸菌症の進歩

基礎医学とのダイアローグ 非結核性抗酸菌由来糖ペプチド脂質抗原の構造,生合成経路,宿主応答機序

Structure and baiosynthesis of antigenic glycopeptidolipids from nontuberculous mycobacteria and their host responses

藤原永年

THE LUNG perspectives Vol.22 No.1, 65-72, 2014

「Summary」抗酸菌は脂質画分に富むことが最大の特徴で, これら脂質成分は宿主感染の際に最初に出会う細胞表層成分である. 非結核性抗酸菌(NTM)症の主な起因菌であるMAC菌に発現する細胞表層脂質分子である糖ペプチド脂質抗原(GPL)はMAC菌の血清型を規定し, 現在28種類以上の血清型特異GPLが報告されている. その構造はアシル基修飾したテトラペプチドに血清型特異糖鎖が結合している. 血清型の偏在性, 化学構造, 生合成機構, TLR2を介した宿主応答機序について現段階での知見をもとに解説する. 「はじめに」非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria; NTM)症は主に後天性免疫不全症候群(AIDS)患者をはじめとする免疫不全患者に日和見感染し, 多剤耐性菌の出現頻度も高く, 近年増加傾向の著しい難治性の呼吸器疾患である1). 新規抗菌薬, 有効なワクチンの開発など, 早期の対応が希求される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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