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特集 非結核性抗酸菌症の進歩

生物学的製剤と非結核性抗酸菌症

Nontuberculous mycobacteriosis under biological therapy in rheumatoid arthritis patients

徳田均

THE LUNG perspectives Vol.22 No.1, 60-64, 2014

「Summary」関節リウマチ(RA)患者, 特に生物学的製剤治療を受けるような重いRA患者は, 非結核性抗酸菌(NTM)症発症のハイリスク集団でもある. これはそのようなRA患者には高率に気道病変, 間質性肺炎などの肺の構造改変があること, そこにNTMが定着しやすいこと, 加えてRA特有の感染防御能の低下があり, さらに対抗酸菌防御免疫において重要な役割を担うTNFなどのサイトカインが生物学的製剤治療により抑制されることが原因として挙げられる. RA患者に発症したNTM症には診断上, 治療上, 特有の困難が存在する. しかしそれらを克服して治療を進めていった場合, NTM症を発症してもその予後は必ずしも不良ではない. また条件さえ整えば, 生物学的製剤の再開もありうる. いまだエビデンスの少ない領域であり, 今後臨床データの蓄積が望まれる. 「I 問題の概要」関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA)など難治性の免疫性炎症性疾患の治療に, その炎症に関わっているサイトカインを特定し, その作用をピンポイントでブロックする生物学的製剤が導入され, 各分野で画期的な治療効果をもたらしている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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