<< 一覧に戻る

特集 非結核性抗酸菌症の進歩

HIVにおける非結核性抗酸菌症

Nontuberculous mycobacterial diseases in patients with HIV infection

永井英明

THE LUNG perspectives Vol.22 No.1, 56-59, 2014

「Summary」きわめて有効な抗HIV療法が行われるようになってから, HIV感染症の予後は著明に改善し, 免疫機能の回復はHIV感染症における非結核性抗酸菌(NTM)症の合併リスクを低下させた. HIV感染症に合併したNTM症としてはM.avium complex症が圧倒的に多い. 免疫機能低下例では全身性播種型となり, 診断は血液培養である. 抗HIV治療により免疫機能が回復している場合は局所型が多い. 治療はクラリスロマイシン(CAM), エタンブトール(EB)を中心とした治療である. 次いで多いのはM.kansasii症であり, 稀な病原体によるNTM症の報告もある. HIV感染者に合併したNTM症が非HIV感染者におけるものと異なる点は, 全身播種型が多い, 複数菌の同時感染を呈することがあるなどで, 予後は不良である. 「はじめに」ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者から分離された非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteriosis; NTM)は多数報告されているが, Mycobacterium (M.) avium complex (MAC)が圧倒的に多い.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る