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特集 非結核性抗酸菌症の進歩

非結核性抗酸菌症のバイオマーカー―肺MAC症の血清診断―

Biomarker for nontuberculous mycobacteria ; serodiagnosis of MAC pulmonary disease

北田清悟

THE LUNG perspectives Vol.22 No.1, 40-43, 2014

「Summary」2011年から肺MAC症の特異的血清診断が保険診療で行えるようになった. この血清診断は患者血清中のMAC壁抗原(glycopeptidolipid-core)に対する免疫グロブリン(Ig)A抗体を蛍光色素抗体法で測定する方法である. これまでの研究から, 診断基準を満たす肺MAC症に対する血清診断の感度は43~85%, 肺結核やM.kansasii肺感染症患者では抗体価の上昇はほとんどみられず, 特異度はきわめて高いことがわかってきた. MAC特異的血清診断を従来の診断基準とともに用いることによって, より簡便, 迅速, 正確な肺MAC症診断が可能になることが期待される. 「I 肺MAC症診断の問題点」非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria; NTM)の一種であるMycobacterium avium complex (MAC)は環境中に普遍的に存在するため, 活動性感染症でない患者検体から検出されることがある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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