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特集 非結核性抗酸菌症の進歩

非結核性抗酸菌の感染源と感染経路

Source and route of nontuberculous mycobacterial infection

伊藤穣

THE LUNG perspectives Vol.22 No.1, 26-30, 2014

「Summary」Mycobacterium avium-intracellulare complex (MAC)を含む非結核性抗酸菌は, 水や土壌などの環境中に常在している. MACのうち特にM.aviumに関しては, 家庭内や病院内の水道水や給湯水, 患者自宅の浴室やシャワーより, 患者検体から分離された株と遺伝子型に相同性のある株が分離された報告があり, 生活環境水からの感染が想定されている. また, 患者自宅の土壌からも患者由来株と同一遺伝子型を有するM.avium, M.intracellulare菌株を分離しており, 土壌も感染源と考えられる. 肺MAC症患者では非感染気管支拡張症患者に比して高頻度に土壌に曝露し, MACおよび非結核性抗酸菌の再感染例と考えられる多クローン/複数抗酸菌感染者では土壌曝露やシャワー, 水泳などの水曝露が有意に多かったことから, 環境曝露はMACの感染, 再感染の危険因子となりうると考えられる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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