第一線で働く医師たちからのオピニオン
呼吸器内科医として地域に専門的医療を
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.21 No.2 77-79,
2013
著者名
大津格
記事体裁
施設紹介
/
抄録
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
リハビリテーション科
/
老年科
媒体
THE LUNG perspectives
「2つの医療圏の狭間に位置」茨城県小美玉市は, 旧小川町, 美野里町, 玉里村が合併して, 2006年(平成18年)に誕生しました. 東京都心から北東へ約80km, 県のほぼ中央部に位置しており, 霞ヶ浦をはじめ豊富な自然に恵まれています. 茨城県には水戸地区と土浦・つくば地区という大きく分けて2つの医療圏があります. 水戸地区にも土浦・つくば地区にも三次救急を担う基幹病院がいくつかありますが, 小美玉市は2つの医療圏の狭間で, 緊急時には水戸か土浦に搬送しています. そのような意味では医療過疎地域だといえます. 小美玉市の面積は145km2と比較的広いものの, 人口は5万人ほどです. 人口の20%以上を65歳以上の人々が占めており, 高齢者が多くなっています. 一方, 茨城空港の近くに航空自衛隊百里基地があり, 隊員の家族の方が住んでいるので, 子どもも少なくありません. ところが, 小児科専門の基幹病院がないため, 入院が必要な場合には水戸か土浦に行かなければなりません.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。