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特集 慢性呼吸器疾患:ベッドサイドの運動負荷試験―実践と理論

6分間平地歩行テストの実際と注意点, 保険診療の問題点

坪井永保

THE LUNG perspectives Vol.21 No.2, 52-58, 2013

「Summary」6分間平地歩行テスト(6MWT)は慢性呼吸器疾患や虚血性心疾患患者の労作時の低酸素血症の有無を判定し, 在宅酸素療法(HOT)の適応を決定することや, 呼吸リハビリテーションの効果判定に用いられる. 6MWTは2012年度の診療報酬改定で時間内歩行試験として保険適応となった. 算定にあたっては施設基準と実施上の留意点を遵守する必要がある. 現時点では, 医師が被検者とともに歩行しなければならないなどの制限はあるが, 6MWTが広く普及すれば個々の患者の運動耐容能の評価にとどまらず, パルスオキシメータを併用することによってHOTの適応の判定に不可欠な日常生活動作のシミュレーションの役割を兼ねるなど, 6MWTの利用価値はきわめて多岐にわたる. 6MWTは, 簡便でかつ運動耐容能を科学的にきちんと証明できる良い検査であるといえる. 次期診療報酬改定では, 実施上の留意点のさらなる緩和措置を期待したい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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