特集 慢性呼吸器疾患:ベッドサイドの運動負荷試験―実践と理論
              
 6分間歩行試験とシャトルウォーキングテストの違い
                  掲載誌
                
 
                  THE LUNG perspectives
                  Vol.21 No.2 48-51,
                  
                    2013
                  
 
                    著者名
                  
  
                          角野直
                        / 
                          北川知佳
                        / 
                          千住秀明
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          呼吸器
                        
                    診療科目
                  
  
                          呼吸器内科
                        / 
                          リハビリテーション科
                        / 
                          老年科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      THE LUNG perspectives
                    
 「Summary」慢性呼吸器疾患患者の運動耐容能を評価する運動負荷試験は, フィールドテストが臨床や研究で広く用いられている. 6分間歩行試験(6MWT)は標準化されたself-paced testであり, 対象者の適応が高いものの評価特有の問題点がいくつかある. それに対し, シャトルウォーキングテストは, 10mのコースを信号音に合わせて歩行するexternally-paced testであり, 標準化および負荷量を定量化した方法で最大運動能力を評価する. 漸増負荷法のIncremental Shuttle Walking Test(ISWT)と一定負荷法のEndurance Shuttle Walking Test(ESWT)があり, 6MWTよりISWT・ESWTは評価の信頼性は高い. 特にESWTの反応性は高く, 対象者の変化を他の運動耐容能の評価より鋭敏に反映する. われわれはESWTのプロトコールを簡略化したNagasaki University Endurance Shuttle Walking Test(NESWT)を作成し, 再現性や反応性の高さを得ている. 各運動耐容能の評価方法にはそれぞれ特性があり, 利点・欠点を理解して臨床応用していく必要がある.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。