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特集 慢性呼吸器疾患:ベッドサイドの運動負荷試験―実践と理論

6分間平地歩行テストから運動量の処方を考える

佐野正明塩谷隆信

THE LUNG perspectives Vol.21 No.2, 42-47, 2013

「Summary」6分間歩行テスト(6MWT)は, 6分間にできるだけ長い距離を歩き, 6分間歩行距離(6MWD)を測定する運動負荷試験である. 6MWTは, 最高酸素摂取量(VO2 peak)を決定したり, 運動制限因子を解明するためのものではなく, 日常生活における機能障害の重症度の評価に適している. また6MWDは, 健康関連QOLや罹患率, 死亡率と関係することが示されている. 6MWDから得られた歩行スピードを最大歩行スピードと仮定し, 運動強度を最大歩行スピードの70%で歩行運動を行った場合には高強度負荷に, 40%で行った場合には低強度負荷の運動になることが知られており, 歩行による運動処方を行う際の運動負荷量は歩行試験から簡便に処方可能である. 栄養療法の併用は, 安定期慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の運動処方において重要な治療戦略となると期待される. 「I COPDにおける運動能力評価の重要性」慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療の目的は, 呼吸困難などの症状を緩和し, 運動能力を改善し, quality of life(QOL)を改善することであり, この点からも運動能力を評価することはきわめて重要である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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