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特集 慢性呼吸器疾患:ベッドサイドの運動負荷試験―実践と理論

慢性呼吸器疾患の運動負荷試験―理論的根拠と問題点―

有薗信一谷口博之

THE LUNG perspectives Vol.21 No.2, 13-17, 2013

「Summary」慢性呼吸器疾患患者の運動耐容能は呼吸器系機能の低下だけでなく, 骨格筋機能や心血管系機能の機能低下が影響しており, 3つの因子が関わってくる. 運動負荷試験で得られる指標は, 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者や特発性間質性肺炎などの慢性呼吸器疾患の予後因子であり, 運動負荷試験は重要な検査項目である. 運動負荷試験はさまざまな方法があり, 呼気ガス分析装置を用いた心肺運動負荷試験や6分間平地歩行テスト(6MWT)といった歩行試験などがある. 運動負荷試験は予後因子としての評価や薬物療法の効果判定などにも用いられるようになり, 運動負荷試験の使用目的が多様化してきた. 「はじめに」米国胸部疾患学会/米国胸部疾患専門医学会(American Thoracic Society and American College of Chest Physicians; ATS/ACCP)の合同ステートメントでは, 運動負荷試験の目的として, (1)運動耐容能の評価, (2)運動耐容能低下の鑑別診断, (3)心冠動脈疾患の評価, (4)呼吸器疾患の評価, (5)手術前評価, (6)呼吸リハビリテーションの運動処方, (7)機能障害や能力障害の評価, (8)心肺の移植適応評価などを挙げている1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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