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特集 新型(鳥)インフルエンザ―高病原性インフルエンザへの備え

パンデミック(H1N1)2009インフルエンザから学ぶこと

Lessons learned from pandemic (H1N1) 2009 influenza

時松一成門田淳一

THE LUNG perspectives Vol.20 No.4, 27-30, 2012

「Summary」 2009年に発生した新型インフルエンザH1N1pdmによるパンデミック(H1N1)2009インフルエンザでは, 過去の新型インフルエンザ同様, 青壮年期の死亡者が多い傾向がみられたが, わが国の死亡率は他国に比べ著しく低かった. 死亡率の高い国における被害拡大の要因は, インフルエンザの診断と治療の遅れと考えられている. また, パンデミック2009では健康人であっても重症化する例が報告され, 重症の感染者ではウイルス性肺炎が多く, 動物を用いた感染モデルにおいてもH1N1pdmは気管や肺胞への感染が証明されている. 今後も発生するであろう新型インフルエンザも, どの患者が重症化するのか予測するのは難しいが, 新型インフルエンザに対する対応や診療は季節性インフルエンザに対する日常診療の延長にあるものと思われる.
「はじめに」 人類は20世紀に3回のインフルエンザのパンデミック(世界的大流行)を経験した. 1918年のスペインインフルエンザでは, 全世界で4,000万人が亡くなったとされている1).
「Key words」パンデミック(H1N1)2009インフルエンザ, H1N1pdm, インフルエンザ肺炎, 抗インフルエンザ薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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