特集 間質性肺疾患Up-To-Date
序文
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.20 No.3 16,
2012
著者名
萩原弘一
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
診療科目
呼吸器内科
媒体
THE LUNG perspectives
間質性肺疾患は, 呼吸器病学の未開の荒野である. 人の臓器は多数あり, 各臓器に多数の疾患がある. しかし, 数多ある疾患の中でも, 間質性肺疾患ほど全体像が茫洋としており, 未開拓の分野は他に無いのではあるまいか. 未開拓の分野ほど, 意欲に満ちた研究者を惹き付けるものはない. しかし, 呼吸器学の一分野として勉強したいと思う一般の医療者にとって, 敷居が高いのも事実である. 今, 間質性肺疾患はどこまで開拓されたのか. それをまとめたのが本特集である. 「肺の実質は気腔および気腔を囲む上皮組織(即ち, 上皮基底膜から内腔側のほぼ空虚な部分)からなる. これら以外の支持構造が肺の間質である」. 肺の間質の定義を考えると, 多くの呼吸器疾患は間質に発生することになる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。