<< 一覧に戻る

特集 総合的に考える高齢者の呼吸器疾患

高齢者の呼吸器疾患:緊急入院時の初期評価と管理

Initial evaluation and management of emergency admission

堀江健夫

THE LUNG perspectives Vol.20 No.2, 53-56, 2012

「Summary」高齢者の入院治療では身体管理のみならず, その特性を踏まえた対応が必要である. すなわち原疾患の管理だけでなく, せん妄, 転倒・骨折, 予期せぬ合併症に対する十分な説明と対応が必要で, 治療プランも本人や家族の意向や社会的背景を十分に把握したうえで決定しなければならず, 医療者にとっての負担も少なくない. 高齢者の急性呼吸不全では初期診断の正確さが予後に影響する. 呼吸ケアサポートチーム(RST)による人工呼吸管理栄養サポートチーム(NST)による栄養管理や, 褥瘡管理, 退院調整など多職種によるチーム医療を活用し, 効率性のある医療を提供するよう心掛けるべきである.
「はじめに」わが国は超高齢社会を迎え, 高齢者医療を集学的アプローチで実践する時代が訪れた. 世界的にも, 慢性呼吸器疾患は死亡率や疾病負荷に大きな影響を与えている. わが国では悪性新生物, 肺炎, 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)が高齢者の死因の上位に位置しており(表1), 呼吸器疾患で入院を要する患者でも同様の傾向を示している(図1).
「Key words」高齢者, 急性呼吸不全, 肺炎, COPD, チーム医療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る