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特集 総合的に考える高齢者の呼吸器疾患

序文

木田厚瑞

THE LUNG perspectives Vol.20 No.2, 14, 2012

不老長寿は古代から人間の飽くなき願望であった. 戦後, 平均寿命は格段に伸びてきたのに世はまさにアンチエージングブームである. 日本各地には今でも徐福伝説が残っている. 和歌山県熊野地域はその代表格であり徐福渡来の地としての数々の伝承, 史跡がある. 徐福は今から2200年余り前, 秦の始皇帝からの命を受け東方海上の三神山にあるといわれた不老不死の霊薬を求め, 計画が途中で挫折しないよう3,000人の男児, 女児を連れて渡来した. その一部が日本の各地にたどり着いたというのである. 中国の有名な歴史書「史記」に徐福の渡来が記されており, また1982年には中国江蘇省に徐福村が発見され現代中国でも徐福伝説は注目されている. 老化とは誕生から死に至るヒトの生命サイクルにおいて, 成熟期に達した個体が徐々に身体諸機能の低下, 機能減弱を経てついに死亡するまでの過程と定義されている. 老化によって生ずる身体機能の変化を老化現象と呼んでいる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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