高原地・南牧村と医療の特徴
南牧村は長野県の東南端に位置する南佐久郡内に位置し,山梨県との県境にあります。人口は約3,200人。高齢化率は30%弱で,山間部僻地といわれている地域の中ではそれほど高齢化率は高くないかもしれません。ほとんどの住民が高原野菜を栽培する農業を生業としており,いったんここを離れた若者も代々の土地と仕事があるためか,戻ってきやすいことが原因として考えられます。
この村は標高1,000~1,500mと高低差のある土地からなっていて,なかでも八ヶ岳の麓の野辺山地区にあるJR小海線野辺山駅は,標高1,345mとJR最高地にある駅として有名です。気候は内陸性のため寒暖差が激しく,夏は30度を超す期間が少なく,涼くて過ごしやすい半面,冬の朝は氷点下20度まで下がることもあります。標高1,200~1,300m地帯には,夏の冷涼な気候を活かしたレタス・白菜をはじめとする高原野菜を主生産とする野菜畑が広がり,また広大な牧草地には乳牛が放牧され酪農業が営まれています。別荘地やさまざまな自治体の合宿所・保養所もあり,夏には各農家が受け入れている海外からの農業研修生や,別荘地やさまざまな自治体の合宿所・保養所へ滞在者が来たりと,一時の賑わいがあります。
全文記事
第一線で働く医師たちからのオピニオン
高原で暮らす方たちとともに
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.19 No.4 82-86,
2011
著者名
中川理子
記事体裁
連載
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施設紹介
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全文記事
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科
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呼吸器内科
媒体
THE LUNG perspectives
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。