Summary
COPD治療に用いられる吸入デバイスは,pMDI,DPIおよびSMIに大別される。pMDIは初心者にはクローズド・マウス法が適しており,小型スペーサーの併用が有用である。DPIは吸気のタイミング調整が不要であるが,薬剤を吸入可能な状態とするために複数回の操作が必要である。吸入気流速度は,薬剤を末梢気道に到達させる重要な要素である。SMIは,コイルの復元力で溶液を噴射させる新しい吸入方法であり,噴射時間が長く細かな粒子が放出される。高齢COPD患者において,これらの吸入指導はパンフレットなどを用いての丁寧な説明よりも,必要最小限の操作を実際に行わせるほうが効果的である。
全文記事
COPDの薬物療法の新展開
Drug delivery system とデバイス
Drug delivery system and device
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.19 No.2 38-41,
2011
著者名
塩谷隆信
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佐竹將宏
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守田亮
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佐藤一洋
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佐野正明
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
リハビリテーション科
/
老年科
媒体
THE LUNG perspectives
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。