特集 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂―関連する診療ガイドラインにおける高尿酸血症の位置づけ―
8.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版
高尿酸血症と痛風 Vol.27 No.2, 60-65, 2019
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」によれば動脈硬化のリスクを幅広く評価しようという観点から,高尿酸血症も考慮すべき病態として追加された。特に,EPOCH-JAPAN study1)の解析から尿酸値が脳心血管死の独立したリスク因子であるとの報告があり,エビデンスレベルE-2として表記された。しかし,治療介入の大規模な前向き研究が少なく,十分な有益性を示せていない。
「KEY WORDS」高尿酸血症,痛風,動脈硬化,酸化ストレス,血管内皮障害
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