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特集 結晶沈着性関節炎再訪

3.新しい検査法 2)新しい偏光顕微鏡の可能性

髙鍋彰文朝日透

高尿酸血症と痛風 Vol.27 No.1, 33-38, 2019

結晶誘発性関節炎は,臨床所見が多彩で鑑別診断を必須とする。鑑別診断の方法である補正偏光顕微鏡(CPLM)検査では,結晶を直線複屈折(LB)という物理量に基づいた定性的観察にて同定する方法である。われわれは,CPLMの簡便さを維持しながらも,LBの定量的手法へと改良することによって,CPLM検査の精度向上が期待できると考え,advanced-CPLM(A-CPLM)を開発した。開発したA-CPLMを用いて,痛風を誘発する尿酸塩(MSUM)結晶と偽痛風発作を誘発するピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶のLBを定量的に比較し,MSUM結晶とCPPD結晶のLBのスペクトルは大きく異なっていることを明らかにした。この明らかな違いがわかるA-CPLMは,結晶誘発性関節炎の診断における精度向上に繋がると期待できる。
「KEY WORDS」結晶誘発性関節炎,偏光顕微鏡,直線複屈折,尿酸,ピロリン酸カルシウム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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